人材交流部会長:岡 晃市
当協会の人材交流部会が主催した特別企画「さあ行こう!石山寺体験ツアー」が、2025 年 10 月 26 日(日)、 生憎の冷雨の中、滋賀県大津市の「石山寺」で開 催されました。この企画は在日ミャンマー留学生と日本の学生並びに当協会・会員が一同に集い、日本文化や歴史を共 に学び合い交流する事を目的とするものです。


石山寺は 奈良時代の天平19年(747 年)、聖武天皇の勅願により良弁僧正が開山した真言宗東寺派の大本山で、本尊は如意輪観音。また、西国三十三所第13番札所でもあります。同寺院は世界的に珍しい天然記念物の「」という岩石の上に建てられており 寺名の由来ともなっております。また、紫式部が1004年に「源氏物語」の構想を練ったと伝えられ、信仰の聖地としても知られています。
当日の参加者はミャンマー留学生9名(ハウディ日本語学校、大阪女学院大学、立命館大学、龍谷大学)、日本 人学生3名(京都大学、立命館大学)、当協会員2名の計 14 名でした。11:30 東大門前に全員 が集合し、門前にある交流会場の湖国料理店「洗心寮」へと向かいました。同店は瀬田川に面した昭和2年創業の店 で、全員2階の特別席に案内されました。テーブルにずらりと並んだ豪華な湖国料理に日・緬学生さん達は興味 津々で、直ぐに思い思いの席に附きました。珍しい湖国料理を食べながら暫し歓談し、その後は自己紹介で、大学生活や日本への想い、将来の夢等を楽しく語り合い交流を深めました。

13:00 頃、洗心寮を後にし、今回の為に依頼した「石山名月の会」所属のガイドさんが待つ東大門へと取って返しました。本日の石山寺拝観は先ず東大門からスタートし硅灰石→本堂→内陣→多宝塔→東大門のルートで約 90分を予定しました。重要文化財の東大門は入母屋造り・本瓦葺きで 1190 年に源頼朝が寄進し、その後豊臣秀吉の側室・淀殿によって大改修されたもの。大門の両脇には鎌倉時代の名仏師・運慶とその息子・湛慶作の仁王像が異彩を放っていました。小雨の降りしきる
中、学生さん達は初めて訪れる石山寺とあって、ガイドさんの説明に熱心に耳を傾けしきりにシャッターを切っていました。60 段の急な階段を上り、観音堂、毘沙門堂を経て硅灰石へ。ここで記念撮影を終え本堂と内陣へ向かいました。本堂から眼下に色付き始めた紅葉や歴史を感じる美しい建物に学生さん達は感動し、歓声を上げながら撮影をしていました。その後、本堂で紫式部が源氏物語の着想を得たという小部屋を見学。ここには紫式部とその娘・藤原賢子(ふじわらのかたいこ)で、大弐三位(だいにのさんみ)として知られる高位の女流歌人の像が安置されていました。二人の像に往時の華やかな貴族社会や石山寺の様子が偲ばれ、ここでも皆さん夢中でシャッターを切っていました。本堂を過ぎ更に階段を上ると多宝塔にたどり着きました。






この多宝塔は天然記念物の硅灰石の岩盤上に建てられており、1194 年に源頼朝の寄進により建立された鎌倉時代の国宝で日本最古の多宝塔です。 多宝塔を後に一路スタート地点の東大門へと向かいました。予定より早い14:15に東大門に到着。降り続く雨の中、ミャンマー語も交えながら熱心に説明をしていただいたガイドさんに別れを告げ、門前の「」で雨宿りも兼ねて小休止を。ここで主催者から参加者全員にお土産の「叶匠寿庵・」が手渡されました。コシのある羽二重餅に滋賀産のきなこ、抹茶をまぶした黒蜜添えの銘菓で、参加者は大喜びで受け取り、14:30、楽しかった交流会と石山寺拝観に感謝し再会を誓ってそれぞれの帰路につきました。

