関西支部ミャンマー映画観賞会の開催

三井 優
当協会理事/文化交流部会長

2023年12月16日(土)、(一社)日本ミャンマー友好協会主催、ミャンマー映画祭実行委員会協力の下、滋賀県草津市立市民交流プラザ・フェリエ南草津5Fにて、ミャンマー映画の観賞会を実施いたしました。関西地区でのミャンマー映画の上映は初めてでしたが、当日は滋賀県各地よりお客様がお越し下さり盛況裡に終了いたしました。そのご報告をさせていただきます。

上映した作品、ミャンマー映画は「小さな村の新任教師Tomorrow」(2011年製作)です。

映画観賞会は9:30から総合司会の当協会常務理事・山下賢一氏による開会宣言でスタート。早朝にもかかわらず、40代50代の方を中心に大勢のお客様がお見えになられました。

9:40から上映開始。2時間10分の長編映画にもかかわらず、見ごたえのある内容で思いのほか短く感じられたと、お客様からの感想が寄せられました。

本編映画終了後、12:00から座談会を開催。ゲストスピーカーのミャンマー留学生とミャンマー料理研究家(主婦)、当協会の理事二人で本編映画について簡単な解説と背景などをお伝えし、まずはミャンマー留学生から映画観賞後の感想などを述べていただきました。その後会場のお客様からも映画の感想やミャンマーについてのお話しが飛び出し有意義な交流会となりました。

本編映画終了後、当協会藤村会長代行(右横)の司会進行により座談会が執り行われる。
左から、ゲストスピーカーのミャンマー料理研究家・宮本ナンシュエインさん。ミャンマー留学生のゾーサインモーさん、当協会三井理事。

映画は2011年の製作で、ドラマの舞台はミャンマーの北部マンダレー近県の村です。映画に登場する村のように、ミャンマーにはまだ電気もないという村は今でもあるということです。最大都市のヤンゴンと比較するとかなりの僻地です。そこにヤンゴンから新任教師が村の学校に赴任します。

新任教師は生徒たちが家の手伝いや家業で働かされ学校に出られないという事態に直面します。そこで新任教師は生徒一人一人の家庭を尋ね、教育の重要さを説いて回った。教育が国を強くしていく、貧しさも国が弱いからだと新任教師は生徒の親たちに説得した。生徒たちの親は少しずつ新任教師の言葉を理解していった。やがて学校は生徒たちで賑わいを取り戻していった。

映画観賞後、アンケートを実施致しました。その結果かなりのお客様から、「感動した」、「良かった」などのご好評をいただきました。

以下、アンケートより抜粋し、その一部をご紹介いたします。

①あたり前、普通のありがたさを改めて感じられる良い作品でした。個人で見るのと違い、皆で同一空間で観賞する醍醐味は格別だと思いました。短編があれば学校等でも学び考えることのできる内容だと思いました。よい機会をありがとうございました。

②はじめてミャンマー映画を観せて頂きました。とてもストレートで素直なストーリーで、却って心に響きました。機会があれば、また是非観てみたいです。有難うございました。

③大津市から来ました。近くに工場がありミャンマーの青年達が自転車で通ります。5年前に、その一人と仲良くなり、3年近く私の家にステイしていました。ミャンマーの青年は誇りが高いと思います。職場での差別を感じ現在は岡山にいます。私をお母さんと呼び岡山でのミャンマー人も連れて帰ります。ミャンマーの事を憂いています。

④カメラワークがとても良い。画像も美しい。その技術の高さ、編集は賞賛に値する。それに反し、音声部分は雑音が入るなど気になる。

⑤これはミャンマーの物語ではなく、今日本でも忘れられている国民のため、他の人のために、という心を思いおこさせるものだと思いました。今の政治家に観てほしいです。

⑥もう一度、みたい位に感動したいです。

⑦生涯頑張れば夢かなう(学校そう設)若先生の功績は偉大。勉強と家の手伝いが大切に思う。若先生をたたえる事が重要と思います。

⑧とても感動的なお話でした。日本とは生活がまったく違うことを感じ私が教育を受けられている事のありがたさを学びました。また、先生と生徒の関係性が素敵でした。

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