新選組隊士等慰霊供養祭、京・壬生寺で開催「鬼の副長・土方歳三の胸像が披露される」

新設された土方歳三の胸像。

新選組ゆかりの壬生寺(京都市中京区)で、2023年7月16日(日)気温35度超の猛暑の中、新選組結成から160年を迎える供養祭が行われ、幕末の京都で治安維持のために奔走した新選組「鬼の副長」土方歳三の新しい胸像が披露された。

新選組隊士等慰霊供養祭(奥にあるのが近藤勇の胸像)

この胸像は、境内の壬生塚にある局長・近藤勇の像の傍に作られ、ブロンズ製で高さ、横幅共に75cmで、御影石の台座を含めると高さ2mとなる。力強いまなざしや顔立ちからは当時の面影が偲ばれる。

この像を手がけた立体造形作家のタナベシンさん(三重県志摩市)は「女性人気が高かったという話から男前にこだわった」と言う。制作資金は壬生寺や大丸京都店などで作る委員会が企画し、クラウドファンディングで1271人から集めた約2100万円を充てた。当協会も日頃お世話になっている壬生寺さんへのご協力の一環としてご寄付をさせていただいた。

除幕式には関係者約30人が参列し、同寺の松浦俊昭貫主のご挨拶の後、土方歳三の兄の子孫・土方歳三資料館(東京都日野市)の土方愛館長も「生涯支え続けた近藤さんの傍らに建てていただき、歳三さんが一番喜んでいるのでは」と感謝した。

また、一般の方々のお焼香も行われ、受付には長蛇の列ができていた。

皇宮警察京都護衛所有志による剣技奉納

その後、皇宮警察京都護衛所有志による迫力ある剣技が各種披露され、往時の新選組の活躍が偲ばれた。

三橋美智也音楽事務所後援の歌謡ショー

最後は三橋美智也音楽事務所後援の「歌謡ショー」が行われ、専属歌手による新選組所縁の歌や昭和の懐かしい曲が披露され、昭和生まれの多くの観客は大いに盛り上がり口遊みながら時の経つのも忘れ堪能していた。

京都観光の機会には、新しい見所が増えた壬生寺へ、是非、足をお運びください。

●壬生寺=〒604-8821京都市中京区壬生梛ノ宮町31 TEL:075-841-3381

当協会理事・関西支部事務局長 岡 晃市(記)

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